こんにちは首藤です.
都市銀行の住宅ローンで固定金利の利率が上がってきております。
但しローン借入者の7割は変動金利を選択しており、
むしろ変動金利の先行きの方が気になるのではないでしょうか。
住まいのご相談にあずかるお客様からしばしばご質問を受けるのは、
これから住宅ローンを借りる場合、変動が良いのか固定が良いのかというご質問です。
銀行の窓口で聞いても
「変動も固定もそれぞれ長短があり、最終的には借りられる方の選択です」という返答が通常です。
それでもと重ねて聞くと、「変動型を選ばれる方が多いですね」と答えてきます。
これでは質問する方も、取りあえず他と並びの変動にしておこうかという気持ちになります。
変動型と固定型のどちらを選択するかの一つの指針として、次のような事実があります。
変動型の場合、例えば35年の借入期間であれば、最初の10年間で35年間の利息の
約半分を払っていることになります。
そして残りの25年でその残った利息を払うことになります。
変動金利ですから半年ごとに金利は見直され、月々の返済額は変わらなくても
その都度返済金額に含まれる利息金額は変動しています。
契約内容にも因りますが、通常5年経過してから月々の返済額が見直されます。
つまり5年間は、金利の変動があっても月々の支払額は変わらなかったのに
5年経過した時点で金利の変動があった場合、支払額の変更が発生します。
つまり10年経過の間に5年目の変更また5年経過後の変更と2回の変更があります。
ここで上記の「変動金利の場合、最初の10年で総利息の約半分を支払っている」
を考慮すると、変動か固定かを悩む際に35年先の金利を予測して悩むより
ここ10年の金利変動を予測して判断するのも一つの考え方かと思います。
今から10年間で金利の大きな変動が無ければ、
10年経った時点で、今後支払うべき利息の約半分がすでに終わっていると考えると、
変動金利を考慮する一つのよすがに成るかもしれません。
首藤でした。